AMPIについて

理事長挨拶

理事長の中谷でございます。

この度、2024年6月28日をもちまして、当財団(AMPI)の理事長に就任いたしました。

当財団は1993年12月に公設民営の研究所として誕生いたしました。創立以来、尼崎市、兵庫県をはじめ多くの関係者の方々に多大なるご支援をいただきましたおかげで、昨年創立30周年を迎えることができました。厚く御礼申し上げます。

さて、AMPIの活動の一つ目の柱は、近隣企業の皆様への技術支援です。AMPIでは、ものづくりに必要な加工装置や試験装置を保有しており、公設民営という特性を活かした安価な料金にてご利用いただけます。加えて、関連技術の専門家が所属しているため、得られた結果を分析して技術的問題の解決策まで提示するという、いわば「ものづくりのホームドクター」としての役割も担っていると自負しております。

二つ目の柱は、オンリーワン技術の獲得を目指した研究開発活動です。ものづくり企業にとって、オンリーワン技術は競争力の源泉となるものですが、世界のトレンドや政府の方針にマッチした技術であることが重要です。近隣企業の皆様と連携して、このようなオンリーワン技術を獲得することで、地域経済の振興に大いに貢献していきます。

そのための具体的なアクションとして、阪神南県民センターが所管する「阪神南リーディングテクノロジー実用化支援事業」や中小企業庁が所管する「成長型中小企業等研究開発支援事業」(略称:Go-Tech)などの支援制度も活用しながら、近隣企業の成長エンジンとなるオンリーワン技術の獲得に向けた伴走支援に取り組んでいます。

さらに、昨年度から開始した「研究開発パートナーシップ構築セミナー」を利用して、大企業の技術ニーズと近隣企業が持つ技術シーズのマッチングを図り、ビジネスチャンスの拡大にも貢献していきます。

加えて、AMPIがこれまで培ってきたレーザ加工技術とシナジーのある金属積層造形技術を次世代のコア技術と位置付けてAMPIのオンリーワン技術をさらに強化していきます。今後とも、その実用化に向けた企業様との取組みを強化し、近隣企業の皆様にもご活用いただくことで、関係する企業様のものづくり技術革新に貢献していきます。

三つ目の柱は普及啓発活動で、特に人材育成に注力しています。「尼崎ものづくり未来の匠選手権」を尼崎市、兵庫県阪神南県民センターのご協力を得て開催しており、近隣企業の若手技能者育成に貢献しています。

これらの活動を通じた近隣企業の成長への貢献がAMPIのミッションであると所員一同で認識し、ものづくりに関わる企業の皆様の発展にお役に立てるよう、なお一層努力してまいりますので、引き続き皆様のご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

2024年7月

一般財団法人 近畿高エネルギー加工技術研究所

理事長 中谷 浩

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